とある先輩の、歪んだ狂愛。




俺が…離れたくないんだ、涼夏と。

まさか今更そんな気持ちになるなんて予想外。



「またレイプまがいなことされたら?」


「…そうならないように、します」


「無理でしょ。確実にヤられちゃうよ今度は」



そんなこと考えたら気がおかしくなりそうだ。

前回襲った3年は色んな理由で退学になったらしいけど、だとしても同じことがまた繰り返されないとは言えないから。


あぁもう、心配なんだよ。

本当に心配なんだよお前のこと。



「…ズルいですよ先輩。こうしてギリギリまで気にかけるくせに、…きっと離れたら一切連絡しないんですから」


「…だからこそじゃん。俺だって安心して離れたいんだよ」


「離れるのに安心とかないです、…先輩、そんなの嫌です」



あぁ、ほら。

これなんて言うの?ツンデレ?

ツンツンしてると思ったら急にデレがきて、だからこそ怒れなくて恨めなくて。



「んっ…!せんぱ…っ」


「…もっと舌、絡めて」


「んんっ…っ」



俺はたぶん、いろいろが遅かった。

今までも今だって。


そーいう人生なのかなって笑ってしまうくらいに。








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