とある先輩の、歪んだ狂愛。
そんなきょとんとした顔されても…。
だってわたしと関わっていることがバレたら、たとえ高槻 周だとしてもどうなることやらで。
「わたし、保証できませんから」
「…ふっ、はははっ」
すると笑い出した先輩。
目の前でそんな満面の笑みを見せられた私はどうしろと。
…それより、いい加減離れてほしい。
「麻痺ってるね、そりゃそうか。いじめられっ子は俺的に2パターンあると思っててさ」
「…2パターン?」
「そ。ひとつは苦しくて苦しくて精神病んじゃうパターン」
どうにもわたしはそのパターンではないと、それだけは自負している。
精神は病んでない。
むしろ今の現状に納得しちゃってるところもあって。
「それでもうひとつが諦めて感覚が麻痺しちゃってるパターンね」
先輩に言われたとおり、きっとそれがわたしだ。
麻痺…してるのかな。
なんかもういじめがある毎日が当たり前になってて、それがない学校生活のほうが違和感があるくらい。