美しき花は罪
「んっ!」

シャネルの口から甘い声が漏れる。その声を聞いた刹那、ラファエルの心が先ほどシャネルのピアノを聴いていた時のように、心が夢中になっていく。もっと声を聞きたい。そう思い、ラファエルはシャネルの頬や耳に口付けを落としていく。

「ラファエル!ダメッ……」

シャネルは口ではそう言うものの、抵抗することなくラファエルにされるがままにされている。

「本当に可愛いね。愛してる」

ラファエルが囁くと、シャネルは「可愛いだなんて……」と真っ赤な顔をしながら俯く。もう何度も聞いた台詞だと言うのに、シャネルはいつまで経っても恥ずかしがるのだ。

気が付けば、ラファエルの手はシャネルの服の仲に侵入していた。シャネルがびくりと肩を揺らす中、ラファエルは囁く。

「ねえ、寝室に行こっか」

シャネルが頷き、ラファエルは彼女を抱き上げ歩き出した。





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