未来絵日記

「名前、教えて」



これは、私と彼女の契約。




"楠木 栞(クスノキ シオリ)"



こんな素敵な笑顔で、素敵に笑う彼女がーー未来絵日記を作り出した"悪霊"には到底思えなくてーー。



彼女の過去を知りたくなったーー。


クラスメートっていつから？
私は高校からアイツらに出会った。



あの"悪魔"達にーー。






"ーー私の過去、見てみる？
きっと、今のあなたより辛いかも。
誰にも見せたことがない、私の過去。


親も知らなかった私の過去。
あなた、覗く勇気ある？"




ーーーー過去を覗く勇気。

彼女はいじめを苦に死んでいる。

それは変わらぬ真実ーー。




きっと私より、辛かった事があるんだ。

見てしまったらやり直せない。
辛いことを見るのは怖い。


だけどーーーー私と栞は似ている。





「栞の過去、私見たい。
どんなことも受け止めるからっ」







栞は目を伏せた。







"分かったーーーー。
嫌わないでね"







栞ーーーー？