未来絵日記
そしてーーーー最終エピソード。



"ーールミ。
私達が書いた"未来絵日記"の最終エピソードは、ルミの最期だよ"





そう、栞が口にした時ーーーー。




フワッと立ち上がったルミの身体。
スタスタと歩いたルミは、窓に向かい勢いよく開けた。



「な、なに!?」

自分の意志と反し、身体が動いてしまうことにルミは戸惑いを隠せない。




手すりを飛び越えてーーーー落ちるか落ちないか分からない安定のない場所に、ルミは立った。



「ヤダっ!助けて!!」





ルミの意志で、こんな場所に立っている訳じゃないーーーー。

私にはーー栞が見える。




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