未来絵日記
「予感は的中したわ。
あいつら、あんたを殺した私を脅してきた。
そしてーーいじめの標的になった。
いじめは無くならない。
突然始まってーー
突然無くなる物よ」



利用出来るものがあれば、惜しみなく利用する。

"それ、私と同じ理由よ。
私が殺したい相手と、あんたが殺したい相手が同じだったからーー"



ーー。


私の心を、すんなり読む栞。


"だから、未来絵日記を作ってあなたに託した。
最終エピソードを終えた後、あなたがほくそ笑む姿が容易に想像出来たわ"


グッ、と力が入ってしまう。
軋むノート。


私は栞の手のひらで踊らされていたのだ。
悔しいことは無いーー。



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