未来絵日記
ノートがパサり、と落ちた。

開いたままの状態。
私からは天井と、ぬっ、と顔を出した栞の顔だけ。


そしてーー手にはライター。




まさか。



"知ってる?
要らない物は、燃やして捨てるんだってさ"




や、やめてーーーー。




嘘でしょ!!
ノートの中の私。
そう、私達はただの"絵"だ。

燃やしたらーー肉体事消えてしまう。

暑さで気を失うだけ?

それともーー"消滅"?

ライターの火が着いた。





謝るから許して!!
逆恨みだったから。
燃やしたらーーあんたきっと"地獄"に行くよ。



最後の賭け。


地獄なんて行きたくないでしょ。
どうせ死ぬなら"天国"に行きたいはず。







"私はーー地獄に行きたい。
だって、きっとあんた達、私と同じ場所行くから。
地獄で会いましょう。
さようならーーーー"




ジュ。
一瞬でノートに火が着いてーーーー
小屋に投げ入れた栞ーーの、頬に涙が、伝う。


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