未来絵日記
目が覚めた時ーーーー
俺は薄っぺらい紙の中にいた。

ぺたったんこな自分の身体。
やはり、頭なんか無くて
だけど触れもしないーー。


ただの"絵の中の俺"ーー。


身体と首が分かれた俺。

なんでこうなったか、わからない。


痛みがないのが、せめてもの救いだけどーー。
ここから出たい。
どんな形でもいいから、どんな姿でもいいから、ちゃんと燃やしてちゃんと墓に入れて欲しいと思った。




「大丈夫、あとでちゃんと燃やしてあげる」




誰だこの声。





誰かがそう言った。
聞き覚えのある声。


「みんな揃ったら、燃やしてあげる」




みんなーー?



誰だこいつ。


「寺島タケシくん」




俺の名前を呼ぶ女の顔を見た。
開かれたのはノートらしい。


こいつーー。。





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