ハツコイ
あれから何回か食事のお誘いメールが
届く様になった。

秋生くんは毎回メールでも何故か敬語で
"敬語じゃなくていいのに"というと
"緊張して…でも、なるべくやめます"と
照れ臭そうに笑っていた。

毎回違うお店にエスコートされ、
楽しく食事を済ませ白戸さん運転の車で
自宅前まで送ってもらう。

頬にキスをされたのは初めて食事に行った
あの日だけだったが、手を握られたり
腰を抱かれたり勘違いしてしまう様な
スキンシップは度々あり、正直対応に困っていた。
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