ハツコイ
『なにそれ、』
「ばかにばかって言っただけ。
で、姉ちゃんはそのスキンシップに対して
どう思ってるわけ?嫌なの?」


嫌なんて考えた事もなかった…


『勘違い?つけ上がる?事はしないように
しないといけないなとは思うよ』
「へぇ〜」
『なによ?』


ビールジョッキー片手にニヤニヤと私を見た後、
それを置いて言った。


「良い事教えてやるよ、秋生とはずっと
連絡取ってるって言ったろ?もちろんお互いの
近況を連絡する事もあるけど、それ以外もある。例えば姉ちゃんの事とかな」


『私?悪口言ってるの?』
「ちげぇ、けど姉ちゃんの話には変わりねーよ?
内容は次本人に会った時に聞いてみろよ」
『今教えてよ、』
「やだね、すみませーん!ビールおかわり」


結局あの後、調子に乗ってジョッキのビールを
5杯も飲んだ景都は「ぎもぢわる…」と言うので、タクシーにつめて帰してやった。

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