ハツコイ
今日も秋生くんからお誘いを貰い、
都内の隠れ家レストランへ。

楽しく食事を終え今日も白戸さんが運転する車で送ってもらうマンションまでの帰り道、


『この間、景都と会ったの。』


"景都"

その言葉に秋生くんの身体が一瞬跳ねた様に
見えたのは気のせいではない。

サッと窓へ顔を逸らし
私に少し背を向けた秋生くんに構わず
私は話を続けた。
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