ハツコイ
『"大丈夫?"』
「"ほんとは会って話したかったけど、
白戸さんが暫く会わない方がいいって"」
『"そうだね、会えないのは寂しいけど"』
「"…寂しいって思ってくれてるなんて…
うれしい…"」


耳元で聞こえる甘い声に思わず胸元を
ぎゅっと掴んだ。


「"暫く会えないけど、
終わったら会いに行くから"」
『"うん、待ってる"』
「"その時、伝えたい事があるから…
待っててください"」


そう言って切れた通話。

私は丁度マンションの前に着いていた。
< 48 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop