ハツコイ
「本当は直ぐに否定したかったんだけど、
丁度ドラマの放送時期真っ只中だったから、
はっきりと邪険に出来なくて…」
波打ち際に立ち、こちらを振り返る。
「不安にさせたよね」
『あっ…』
「え?あッ」
押し寄せた水が秋生くんの足元を濡らした。
『フフッ』
「ベタベタ…」
結局靴も靴下も脱いだ秋生くんは
片手にそれらを持ちプラプラとさせ、
未だ続く砂浜を歩いた。
丁度ドラマの放送時期真っ只中だったから、
はっきりと邪険に出来なくて…」
波打ち際に立ち、こちらを振り返る。
「不安にさせたよね」
『あっ…』
「え?あッ」
押し寄せた水が秋生くんの足元を濡らした。
『フフッ』
「ベタベタ…」
結局靴も靴下も脱いだ秋生くんは
片手にそれらを持ちプラプラとさせ、
未だ続く砂浜を歩いた。