ハツコイ

酔いどれ、

腰が重い。

目覚めてすぐ感じたその重さに
起き上がる気力を無くした。


「妃里さん、おはよ」


隣に寝ていたはずの彼は既に活動を始めていたらしく、
ベッドに寝転がる私に朝の挨拶と軽い口づけを済ませ
リビングへ戻って行った。


昨夜酔って帰って来た彼は上機嫌だった。

何度か作品を一緒にしたスタッフさんの結婚が
決まったらしくお祝いに飲んで来たらしい。
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