私に恋を教えてください
透悟の部屋の中は極めてシンプルだ。
駆琉はふと透悟のデスクの上にあるフォトフレームに、目を止める。
それは柚葉と透悟とあと一人、妹の愛華だろう。3人で写っている写真だ。
子供の頃の可愛らしい笑顔の写真に微笑ましさを感じて、ついじいっと見てしまう。
それに気づいた透悟はフォトフレームを駆琉に渡した。
そのフォトフレームはアルバムになっていて、何枚か写真が収納されている。
見てもいいということなんだろうと思って、駆琉はめくって見させてもらう。
「家族、仲がいいんだな」
「そうだね。うちは割と仲は良い方だと思うよ」
「可愛い……」
柚葉が微笑んでいる写真で駆琉の手が止まっていた。
「子供だぞ」
「子供の頃の柚葉、だ」
透悟はため息を隠さない。
「あんた、甘過ぎ」
「可愛くて仕方ない。運命の相手って君のおじい様は言っていたね。気持ちを渡したい人と、必ずしも気持ちが伝わるとは限らないんだ。そう思うと柚葉と出会えたことは奇跡のようなものだと思っていて……大事にしたいんだよ」
「羨ましい……」
「ん?」
駆琉はふと透悟のデスクの上にあるフォトフレームに、目を止める。
それは柚葉と透悟とあと一人、妹の愛華だろう。3人で写っている写真だ。
子供の頃の可愛らしい笑顔の写真に微笑ましさを感じて、ついじいっと見てしまう。
それに気づいた透悟はフォトフレームを駆琉に渡した。
そのフォトフレームはアルバムになっていて、何枚か写真が収納されている。
見てもいいということなんだろうと思って、駆琉はめくって見させてもらう。
「家族、仲がいいんだな」
「そうだね。うちは割と仲は良い方だと思うよ」
「可愛い……」
柚葉が微笑んでいる写真で駆琉の手が止まっていた。
「子供だぞ」
「子供の頃の柚葉、だ」
透悟はため息を隠さない。
「あんた、甘過ぎ」
「可愛くて仕方ない。運命の相手って君のおじい様は言っていたね。気持ちを渡したい人と、必ずしも気持ちが伝わるとは限らないんだ。そう思うと柚葉と出会えたことは奇跡のようなものだと思っていて……大事にしたいんだよ」
「羨ましい……」
「ん?」