私に恋を教えてください
絶対に意識なんてしていないから、そんなことが言えるのだ。
須藤は少しだけ胸がチリっとした。
「榊原さんも綺麗だと思うけど?」
「え!?」
「髪は染めていなくてサラサラしていて、綺麗。肌もきめ細かくて真っ白だし」
そう言って、須藤は柚葉の髪先を少しだけ、指ですくう。
それだけのことなのに、どこにも直接触れられた訳でもないのに、その仕草にドキドキしてしまうのはなぜなんだろうか。
「ほら、そうして照れたりすると、白い肌がふわっとピンク色になって……そうだな、瞳は黒目がちというのかな大きな瞳に……なんで目が潤んでいるの?」
「ごめんなさいー。もう、言いません……」
柚葉はからかわれたと思ったらしく、半泣きになっていた。
(本当にそんなところも可愛いんだけどな)
「どうして?褒められて嬉しかったよ?」
「私はなんだか恥ずかしくなっちゃいました」
「恥ずかしいだけ?嬉しくはない?」
「嬉しいですけど恥ずかしいです……」
ピンク色に染まってしまった頬を、つんと須藤は指でつついて、
「ほら、口を開けてごらん」
と顎に指を添える。
須藤は少しだけ胸がチリっとした。
「榊原さんも綺麗だと思うけど?」
「え!?」
「髪は染めていなくてサラサラしていて、綺麗。肌もきめ細かくて真っ白だし」
そう言って、須藤は柚葉の髪先を少しだけ、指ですくう。
それだけのことなのに、どこにも直接触れられた訳でもないのに、その仕草にドキドキしてしまうのはなぜなんだろうか。
「ほら、そうして照れたりすると、白い肌がふわっとピンク色になって……そうだな、瞳は黒目がちというのかな大きな瞳に……なんで目が潤んでいるの?」
「ごめんなさいー。もう、言いません……」
柚葉はからかわれたと思ったらしく、半泣きになっていた。
(本当にそんなところも可愛いんだけどな)
「どうして?褒められて嬉しかったよ?」
「私はなんだか恥ずかしくなっちゃいました」
「恥ずかしいだけ?嬉しくはない?」
「嬉しいですけど恥ずかしいです……」
ピンク色に染まってしまった頬を、つんと須藤は指でつついて、
「ほら、口を開けてごらん」
と顎に指を添える。