【完結】打算まみれの恋
「私は少しコンビニに行っていただけです」
「本当に?? そんな深夜にコンビニに用なんてある?!」
「塩がなくて……」
「そんな俺とヤッて数時間後に塩足りなくなることなんてあんの?? あー気持ちよかった―! アレ? 塩ないじゃんなんてある?? 言い訳しないで!! ちゃんと緋奈さんが俺のこと捨てないなら許してあげるから言い訳しないで!! ちゃんと捨てないって約束してけっこ……」
「朝ごはん作ろうとしたんです」
「え」
滝永さんはぽかんと口を開けた。私に……ヤり捨てられたということで頭がいっぱいだったらしい。「あさごはん」とたどたどしい声色で反芻してきた。
「緋奈さん俺に朝ごはん作ってくれるの?」
「……今の一件で、全体的に塩のない朝ごはんになりそうですが」
「ヤり捨てない?」
「そんな最低な行為は一生しませんよ」