【完結】打算まみれの恋
いつも通り、私に話しかけるいつも通りの、まるで機械にプログラミングされたかのような単語を発した。いつもだ。いつもこうだ。
「そういうのはちゃんと監修の人がいるから必要ないよ。それに、もうお姉ちゃんに関わらないでって言われてるのに今更何?」
吐き捨てるようにそう言って、へらへら笑う男を睨みつける。すると男は「……はあ?」と眉を吊り上げた。
「感じ悪っ、何調子乗ってんのお前? お前の姉ちゃんは綺麗だけど、お前はブスだからな? 偉くもなんともねえから。身の程ちゃんとわきまえてんの?」
勝ち誇ったような声に吐き気がした。そんなこと、もう何年も前から十分理解している。
「別に調子になんて乗ってないけど。っていうか身の程わきまえろって言葉、そのまま返すよ。自分でプレゼントも渡せない。人のこと使って繋がり作ろうとする人にはお姉ちゃんは釣り合わない」
「……死ねよ、ブス」