【完結】打算まみれの恋
「緋奈さんは俺に触られるのまだちょっと……って感じかもしれないけど緋奈ぱいはどうか分かんないじゃん?」
いや私の胸が独立して思考するわけない。しかし滝永さんは諭すように私の肩を叩く。
「ねぇ緋奈さん。心から緋奈ぱいの気持ち考えたことある?」
「滝永さんは……心から相手の気持ち考えて言ってますか?」
「俺は緋奈さんの気持ちも緋奈ぱいの気持ちも両方の立場に立って考えてるよ」
「じゃあ例えばの話ですけど……おっぱい触って終わりになります……?」
「なる! 絶対なる! 100%!」
「ではおいおいということで……」
滝永さんは「えぇ〜」と嫌がるかと思いきや「おいおいって言ったね」と私をジト目で見てきた。「年単位含まれますよ」と付け足しても「おいおいって言ったからね」と念を押してくる。
「でもまぁ、緋奈さんがいつかしてくれるなら俺は待つよちゃんと。俺としないで他の奴とするのがまじで無理なだけだし」