【完結】打算まみれの恋
感謝をすべきだけど、私は聞かなくてはいけないことがある。
「滝永さん、避妊具に穴、開けたりしませんよね……」
二人で滝永さんの家に向かい、リビングに入ると私は彼に向き直った。
「エッ」
彼はぴたりと動きを止め、高速でまばたきを繰り返した。そうだろうなと覚悟はしていたけど、結構な虚脱感が襲う。
「……そんなに子供お好きなんですか」
「ううん。キライ」
「……は?」
「でも緋奈さんが子供通して俺から離れらんなくなるなら欲しいし、緋奈さんの子ならかわいーと思うし、ちゃんと育てたいなーって思うけど、緋奈さんが傷つくんなら全然いらない。それに緋奈さんのためなら、俺のお尻の出口を入り口にしてもいいよ」