.*･ﾟ .ﾟ･*.若頭の狂愛.*･ﾟ .ﾟ･*.

真波side

真波歩side




今僕は彼女に告白している


その相手はこの学園の天使と密かに言われている女の子





朝日真白ちゃん…





最初に入学した時に彼女に天使という呼び名が着いた時はまだ彼女を見たことが実際なくて知らなかった…



1年生の夏




僕が家の事情でお昼から登校になり午後からの体育の授業を途中参加となり、先生から今日は片付け担当の男の子が一人抜けてると言われて僕が手伝うことになった





この日は合同体育で違うクラスの全く知らないこと片付けかと思い少し緊張しながら倉庫の中を除くと



そこにはもう彼女がいた





後ろ姿で可愛いとわかる




「あの…僕も手伝うよ」




彼女は振り返る



彼女と初めて目が合いその非現実的な綺麗さ…可愛さに驚いて彼女を凝視してしまう



周りから聞いていた…




名前の通り、肌が透き通るように真っ白で、サラサラの艶のある腰まである桃色の髪で前髪は作っみておらず緩くセンター分けをしている

瞳はキラキラと輝いていてタレ目でもなくつり目でもなくクリっとしている


顔は小さくて鼻も唇も薄くて小さい…





背は女の子だと少し高いと思う160cmぐらいあるみたい




体操服から出ている足や腕は真っ白で細くて今にも俺そうだ


なのに体操服越しからでもわかるスタイルの良さ…



あれだけ細いのにコレだけでスタイルがいいって…



男が黙っていないのも分かる…



誰がこんな子を射止められるのだろうかと思う




「あの…もう片付け終わります」




彼女の鈴のような綺麗な声に我に返る



「あぁ…ありがとう…」




僕結果的に何もしていない…





「ごめんね…鍵だけでも僕が返しに行くよ…」




「いいよ…あなた元々当番じゃないのに手伝いに来てくれたんだよね？ありがとう」




その彼女のはにかんだような笑顔に




胸の高鳴りが収まらない




あぁ…君が欲しい…




あれからは話す機会なんてなくて





あれからもう2年生になった頃






朝日さんに告白することが色々あって友達のリカにバレた




彼女には1度告白をされたがきちんと断ったら友達でいて欲しいとお願いされて今では中のいい女友達の1人




でも告白することを相談すると彼女はやめときなよと何故か応援をしてくれない



「リカ…まだ俺の事…」



この時の俺は勘違いしていたんだ



無知だった…




リカは僕が驚かないようにゆっくり話し始めた




「歩…あのね…もう彼女には告白しても…その」



「どうしたんだよ…いつものリカらしくない」





彼女は心配そうに僕を見ると衝撃の一言を発する





「朝日さん…許嫁いるよ…」





「それなら…まだ奪うよ…」



「ダメだよ…歩…大事なのはその相手が…黒川枢だから…」



その名前を聞いてその場に崩れる



あいつはダメだ…俺なんかが叶う相手じゃない…




あぁ…

彼女のことは諦めるしかないのか…



告白もできていないのに…


この事が嘘だと思いたいけどリカが嘘をつく筈も無く



月日がたち心に落ち着きができた頃


気持ちを諦めるために彼女に今日僕は遂に告白する