.*・゚ .゚・*.若頭の狂愛.*・゚ .゚・*.





晴れていた心が一瞬で冷める





やっぱり男の子は愛嬌があって可愛い子を好む





この人だって冷徹でも一応男だから





スマホの画面を閉じて横にいる彼に少し視線を向ける






本当にこの男は何を考えているのか分からない





この男のことを好きかと言われたらそんな一言で表せない





もしそうなったら傷つくことの方が多い





昔からわかっていた




感情移入していいことなんて何も無い…





好きになって欲しいとも思わないからなるべく勘違いするような態度も取らないようにしている





皆…ヤクザとか組とか色々怖いというけれど私は人間が1番怖いと感じる…






これ以上親密な関係を持ったら後戻り出来なくなる





そう感じて心に決める





いつかは別れの言葉を彼が私に囁くのだろう






暗い道路を窓から除くと色々な人がいる





高校生たちが男女4人くらいで楽しそうに笑いながら歩いている




なんだか私だけが取り残された気分になる




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