.*・゚ .゚・*.若頭の狂愛.*・゚ .゚・*.
男の愛人?
学校が終わるといつも通り家に帰らず
あの男の家に行く
約束だからだ
この地域から離れた所に迎えの車で行くと高級住宅街が並んでいて
ここ一体は全てあの男の私有地
その1つの和風のお屋敷が私がこれから訪れる場所
ピンポーン
インターホンを鳴らすと使用人の女性が出てくる
「お待ちしておりました真白さん」
彼女は私と目を合わせない
あの男と同じ冷たい態度で彼女は私を招く
綺麗でスタイルの良いのが特徴な大人の女性だ
彼女の名前は雅凛子さん·····和風の着物の制服をきちんと着こなしている和風系の美人
焦げ茶色の艶のある髪の毛を綺麗に後ろでまとめている
この女性はあの男の世話係であり·····これから会う男の愛人だと…噂では流れていた人
あの男と同じ歳の25歳…
小さい頃から一緒で使用人は高校生の時から彼に付いているらしい
これから会う男とこの雅さんがどのような関係かなんてわたしには関係がない
すぐ私なんか飽きて捨ててしまえばいいのだから…
人の気持ちなんてすぐ薄れてしまうものだ…
この時はそんな甘い考えを私は持っていた…
部屋を案内されると襖を閉められる
部屋を閉じる前彼女…雅さんは私を嫉妬の目を向けるけど
すぐに何も無かったかのようにそのままどこかへいつものように消えていった
彼女は私が嫌いだ…
初めて会った時から態度ではっきり示された…
なぜなら彼女のご主人であの男が好きだと知っているから
私を恨む理由ならいくらでもある
理由なんてなんでもいいけど
ひとつ上げるとしたら
その男の許嫁が私であるから
彼女の頭の中には私を恨む理由なんていくらでも出すと出てくるのだろう
彼女雅さんとこれから会う男が男女の関係で繋がっていた証拠なんて知らないけれど彼女の想いは私へ嫉妬として現れる
人からの嫉妬に気にしないように…慣れるようになんて私にはできない…
気にしてしまうから…
もっと心に余裕を持てるようになりたい…