.*・゚ .゚・*.若頭の狂愛.*・゚ .゚・*.
3日目
3日目
朝から班行動
同じ班の楓と他の3人の女の子と男の子の5人
仲は普通にいいけど
あまり色々関わっては来ていないから詳しくは知らないけど両親に連れてこられたパーティーで何度か見たことがあるし
会社の名前は全員知っている
皆御曹司やご令嬢…
その女の子の中のまゆちゃんが私に話しかける…
お父さんから聞いたんだけど婚約今してるんだよね?黒川様と…いいなぁ怖いけど見た目はかっこいいよね
その言葉に…
うんと頷く
その通りだから
嫌になったらいつでも私に変わってね
冗談なのだろうか
分からない…
班行動では色々な場所を回って簡単に言うとあそぶだけ
ずっと自由行動だから少しは学校らしいことをしようとしたみたい
他のグループはもう行動している
今日は簡単に言うとこのグループで行動すればいいだけ
楓がアイスを食べたいと言い出して皆で食べ物屋さんに入ると
みんな目を輝かせる
テレビで出ていたシェフが目の前で料理をしていてくれてるから
ロンドバンドンさん
彼は成り行きで色んなホテルを転々としていて有名なシェフ
まさかいるなんて思わなくて
セフルで注文できるので、みんな料理を彼に頼む
思わぬうちにたくさんの行列ができてしまい少し離れる
男の子達がチケットを持ちながら女子に手を振る
彼らの元ヘ行くとチケットをかざす
予約のチケット申請インターネットでさっきしたから急がなくても大丈夫だよ
神無月くん…凄い
この子はPCのソフトで有名な神無月財閥の子息
やっぱり情報が早い
いつから気づいていたのだろうか
そんな彼を熱い視線で見ているのが美和ちゃん
茶道で有名な一家のご令嬢
席で待っていたら順番に料理が出てくる
何故かシンプルのサラダの見た目なのだけれどとても美味しい
不思議だ…
みんな一言も喋らず、お上品に口へ運びながら味わっている
みんな神無月くんにお礼をする
神無月くんは嬉しそうに微笑む
その後は皆で映画鑑賞をしてから写真館を見て回る
その後は男の子達で何か賭け事のゲームしているのかそこに行く
女の子たちはただ見ているだけ
男の子達は何かをかけているみたい
お金だろうか?
お金で賭け事をすることはいいと思うけれど親のお金はあまりよくないと思う…かな
ゲームが終わると茶髪のマッシュルームの男の子が勝ったみたいで私の前に立つ
そして神無月くんは楓の前に行き
残りの2人もそれぞれ女の子の前に行く
なんだろう…これ
小さめの小太りの男の子が話す
「俺たち勝負して買ったやつから好きな子誘って2時間自由タイムってのをかけてたんだ」
いや…勝手に
「それはおかしくない?私たちだって選ぶ権利あるでしょ」
真子ちゃんが怒り口調で話す
「じゃあ女子で他の人がいい人は指名で交代ありにしよ」
みんなだまる
私は楓とペアになった神無月くんに目をやったあとに彼のことが好きな美和ちゃんに目をやると
自分から行けないみたいでソワソワしている
お節介した方がいいのかな
「男子には悪いんだけど女子だけで1回話してもいい?」
みんな頷くと女子だけで固まる
「ましろちゃんどうしたの?」
「女子から男子の相手を決めよう!」
ジャンケンしたことにして好きな人を選んでいく
それいいね!
みんな賛同する
私実は八木くんとなりたかったから
私は下野くんで!
慌てて彼女が声を上げる
私は…えっとその神無月くんと…
残りのメンバーは適当で大丈夫?
楓がコソッと私に話しかける合流しようね最初から
その言葉に頷く
男の子たちの所へ戻る
私が話す前に真子ちゃんが話す
「私たちじゃんけんでランダムに選んだから誰も文句なしね!」
その言葉に男子たちはうなだれる
俺らのさっきの勝負はなんだったんだ
わかったよ…俺らも勝手にしただけだし
そう言うとそれぞれのペアになる
私は少し小太りの男の子の松井くん
「こんにちは」
「こんにちは朝日さん…俺ずっと朝日さんと話したくて」
すごく高い声に少し抵抗感を感じる
まだ声変わりが来ていないのだろうか?
元からこんなに声が高いのか
わからなくてなって失礼のないように普通に会話を進める
みんなバラバラになる前に
松井くんに声をかける
「楓達のペアと合流してもいいかな?」
そう言うと彼は目を輝かせる
「俺実は楓さんとペアになりたくて…」
その言葉に驚く
楓には…優くんが…
彼は知っていないのだろうか…
2人は婚約パーティーまでおこなっているのに…
「あの…」
その声を遮るように彼は楓たちのペアに近づく
その後は彼に真実を伝える機会を逃してみんなでカフェでスイーツを食べる
色んな話をして盛り上がっている時…
他のグループが入ってきたと思ったら優くんたちのグループだった
優くんは楓に気づくと座っている彼女を後ろからバックハグする
「楓達もここにいたんだ。いやいきなり班行動とかびっくりだよ。楓と一緒に1日デートだと勝手に思ってたのに」
楓は少し驚いてから彼だとわかると幸せそうに微笑む
そんな彼らを松井くんは悲しそうに見る
そんな彼に胸が痛む
「あれ?松井!俺ら幼稚園ぶり」
1人の赤髪の優くんと同じグループの男の子が話し出す
「久しぶりあつよしくん」
「いや松井まだ声変わりしてねぇのかよ。それが地声?アニメの声優にでも今からなれんじゃね?男でそんな声だったら俺だったら死にてぇわ、お前らだってこんな変な声の小デブなんて嫌だろ?」
その言葉にギャルみたいな女の子は「まぁ確かにね…」と言うとくすくす笑っている
他の女の子たちは無言
その言葉に怒りの感情が湧く
私が立ち上がって怒る前に
楓が飲んでいたジュースを彼にかける
「あんた調子にのんなよ。私の大事な友達なんてこと言うの!彼悪いこと何もしてないのになんでこんなこと言われないといけないわけ?あんたにそんなこと言う権利なんて無いんだけど」
彼もここまで言われると思わなかったのか焦った表情を見せる
その言葉にみんなまた黙りこむ
そんな彼を優くんはハンカチで拭きながら「やり過ぎだ…」と言うと彼はあせって楓に向かって謝る
いやそっちじゃないでしょ
「あぁ?あやまるあいでがちがうでしょ」
そういうと焦ったように彼は松井くんに謝る
その頭を優しく優くんが下げると彼は焦ったように深々と頭を下げる
優くんのハンカチを手に取るとそのまま出口の方に罰が悪くなったからか逃げて行ってしまった
松井くんは居心地が悪そうにして
何もしていないのに恥をかいている
そんな彼を私はカフェから外へ連れ出す
「大丈夫?松井くん…そのごめんね…楓はゆうくんと…その」
彼は私に向かって優しく微笑む
どうしてそんな泣きそうに…
「僕知ってるよ…彼らが婚約していること…招待はされたけど出席できなかったんだ…彼女と初めてあった時もあんなふうにさっきみたいに彼女に助けられたんだよ…本当にかっこいいよ」
「うん…そうだね…楓はすごくかっこいいよ。」
彼はまた私に優しく微笑むと
「戻ろうか」
そう言うとカフェへ足を動かす
私も後ろからついて行く
戻ると優くんが松井くんの肩を持つ
「悪いな…うちのクラスメイトが…」
「いいよ…」
「もう…松井くんあんなやつ殴れば良かったのに…」
楓は怒りしんとうだ
逆にみんな楓が面白くて笑い笑顔を取り戻す
横にいた私には聞こえたけど松井くんの口から
やっぱり彼女が好きだ
という表情がダダ漏れになっていて、楓を見るけど彼女は気づいてなく
視線に気づくと優くんが松井くんの方を見ながら楓を後ろから抱きしめる
優くんも…取られないために精一杯みたいだ
その後の松井くんは目を逸らして自然に振舞っていた
私は何も出来ない…
恋愛というものは本当に難しい
一方が成立しても片想いはどちらかが折れてしまう
その後は楓と部屋に戻ると疲れてぐっすり眠った
最終日いつも通り過ごしてるともう夜の18時になり夜みんなで盛大なパーティーをしながらおしゃべりしたあと
ベストカップルの賞の結果発表が行われた
7位から発表されてかえで達が発表をされるのを待つけどまだ名前が上がらない…
あともう1位だけだよ…
楓は横でゆうくんと祈っている
1位は…ゆうかえペア!
みんな盛大な拍手を送ると2人はライトで照らされて上に上がるとティアラを悠くんが楓の頭につける
そんな様子を近くで松井くんがみていて
どう喜んだらいいのかわからずただみる
2人は幸せそうに微笑み合うと優くんが楓のほっぺにキスをすると盛り上がりが最高潮になりそのまま幕が閉じると思ったら
告白大会が始まる
私は関係ないからと帰ろうとすると…マイクからの機械音で名前が呼ばれて振り返る
「朝日真白さん!」
呼ばれて振り返ると台の上で彼が私を呼ぶ
私はどうすればいいのわからず注目されたまま台上に上がると
司会の人が話を進める
さぁ朝日ましろさんに告白をするなんて勇者ですね!
だめだよ…今日は彼が帰ってくる日…
「ずっと前から好きでした!僕じゃダメですか!何度断られても諦めません」
その言葉にみんな可愛い…という視線で応援していて
何故か私にプレッシャーが来る
私はマイクを渡されて
嬉しいけどごめんなさいと言おうした
その時…急に女の子たちの歓声が大きくなったかと思えば
スーツ姿の枢がステージに上がってきて私を胸に抱きしめマイクを奪うと「こいつ俺のだから」
そう言うとまた歓声が大きくなり
彼は私を引きそのまま連れていく
人が多かったはずの道がかれをとおすようにひらかれていく
後ろを振り向くと唇を噛み締めている真波くんが見えたけど人が多くて何も届かない
まだ歓声がやまなくて注目を浴びる
「ねぇ…痛いよ」
静かな所へ来たと思うと引っ張られている腕が痛くて彼に声をかけると
抱き抱えられてそのまま違う党の最上階のボタンを押す
そのまま部屋に通される
「なぁお前…俺に言ったよな」
「…」
何を怒ってるの…
「色んな男に色目使いやがっって」
「そんなこと…して」ない
そういう前に男に口を塞がれる
耳を噛まれてワンピースの後ろのチャックを下ろすと服が脱げたと思ったら
彼が目を見開く…
そうだ…今日は下着じゃない…
楓と買った時の黒のビキニ
恥ずかしくて手で隠す
昨日までの水着は胸元が隠れていたけどビキニなだけあって後ろも紐だけで結ばれていて下のスカートの下も一応履いているけど紐でくくるようにになっている
彼は弛めていたスーツを全て脱ぐと部屋に用意されていた黒いズボンの水着に着替える
その間私は着替えを見ないように布団にくるまりながら話し出す
「ねぇ……私色目なんて使ってない」
「じゃあ松井ってやつとのことはまだ許すとしても…アイツとキスとかその他はどうやって言い訳するわけ?」
口調からしてすごく怒っている…
本当に浮気とかそんなことはしてないのに
でも…キスをしてしまったのは事実で…
彼は着替え終わったのか私を布団から剥がして手を引くと外のプールに連れ出す
「ねぇ…本当に違うの」
「言い訳なんていらねぇんだよ」
男はそう言うと私を抱き抱えたままプールに入れる
「いやっ…枢…ッ」
ここのプール昨日のものより深い…
男が離れないように首に手を回して体を全部密着させて抱き着く
「お前…泳げない…のか」
彼が胸を離そうとするから怖くて両腕で彼の首に手を回し離れないようにする
男は1度私を無理矢理離そうとするからほって行かれるのかと涙があふれる
男は少し体を話すと私をみる
「はぁ…ってことは報告で受けたことはあいつが無理やり…ちッ…」
「真白…わるかった…でも勝手にキスさせたことは許さない」
そう言うと私を抱えたまま頭の後ろに大きな手を回し…溢れる涙をぺろっと舐める
そしてキスの雨を降らす
胸元にも肩にもチクッとした痛みが広がる
もうプールの中だという恐怖を忘れて彼に夢中になる
甘い時間が終わると彼が私に泳ぎを教えてくれる
男の腕に手を重ねて支えてもらう
息継ぎのタイミングが上手くいかなくて鼻に水が入り一旦男に支えられて鼻を抑える
「鼻に水入ったのか?」
頷くと男は私の脇に手を入れ持ち上げてプールサイドにあげる
鼻がムズムズする…
その間彼は少し1人で泳いでコツを教えてくれる
本当にじょうずだ…
何故か彼の泳ぎに見惚れてしまった…
我に返る
男はプールサイドに上がると私を抱き抱えてプール用のベッドに私を押し倒す
「昨日もこんな格好してたのか」
「こんなに露出したの今日だけ」
そう言うと男は安心して少し微笑むと
自分の膝に私を載せると頬にキスをする
少し慣れてきて気持ちよくなり甘い声が出る
「んんぁ」
「お前…これ以上俺を煽るな…」
そう言うと彼はまた私の胸に顔を埋めてキスを落とす
抱き抱えられてお風呂に先に入るように言われると鏡の前にたち驚きと恥ずかしさで顔が真っ赤になる
首から腕や肩胸まで彼の独占欲の塊の紅い跡がつけられている
長袖の服持ってきてよかったと思いお風呂に入り
出ると彼に声をかけて交代する
その間、髪の毛を乾かし終わった頃に男が出てきて
わしゃわしゃ髪の毛を拭いている
彼は冷蔵庫に水を取りに行ってから
私が座っているソファに近づき手をつくと甘いキスをおでこに落とし
甘い笑顔を見せる
なせがその笑顔に胸の鼓動がおかしくなる
この気持ちに気づかないでおこうとする
髪の毛を乾かしてソファに彼が近づくと私を足の間に座らせる
「旅行はどうだった?」
「楽しかったよ?」
「そうか…」
彼に返事を返すと後ろから肩にもたれられる
彼のシトラスの匂いがふわっとする
まだ彼はご飯を食べていないらしく部屋にルームサービスを頼もうと軽く食べられるカットフルーツを頼む事にした
私が電話機を手に取り電話をかける
男はまだ後ろから私を抱きしめたまま肩に乗っかっている
抵抗できずそのまま電話をかけるとすぐつかながる
「こちらルームサービスです。ご注文はお決まりですか?」
「はい、パイナップルカットフルーツ1つと………ッぁ…桃のカットフルーツ1つでお願いします。」
急に枢に首元を舐められる
彼を睨みつけようとするけど敵わなくて、やめてくれない
桃のカットフルーツも1つでお願いします。
電話を切ると男を睨みつける
なんで…
「店員さんに変な人だと思われたよ…」
男のバスローブから肌が見え
恥ずかしくなり少し目線をそらす
男の瞳が熱くなって私を見つめて離そうとしない
何かされると咄嗟に逃げようとするとがっちり抱き寄せられ固定される
その時男にいきなり電話がかかってくる
「あぁ…」
電話をすぐ切りスマホを投げ捨てると
抱き寄せて後ろから首や耳を舐めたりキスを落とす
止まったかと思うとソファから立ち上がり
私を抱き抱えてベッドに運ぶ
「お前の全てが欲しい…」
その言葉に身を引く…
男の迫ってくる手を抑える
「いやッ…」
男は抵抗すると冷めた目で私を見る
「嫌っ…その…まだ高校生だよ?私…避妊しても赤ちゃん出来ることあるんだよ?」
「俺が責任取って養うに決まってんだろ」
私まだ将来やりたいこと沢山ある…
大学だって行きたい
ヤクザの娘だからそんなことダメだって分かってはいるけど
子供は正直苦手だ…
どう扱ったらいいのか全く分からないし…大変そうだから
私を育ててくれたお母さんを尊敬する
でも産むなら好きな人との子供がいいよ…
彼は舌打ちをすると私に話す
「いつまで待てばいいんだ…」
その答えに困り口篭る
だって…分からないから…
男は私と何故そんなにやりたいのだろうか
女の子には困っていないはずなのに…
ただそれだけの関係で終われるならいい…
でも…そんな甘い考え方はこの男には通じない…
「私…やっぱり結婚したくないよ…普通の女の子として生きて大学生になって働いて…好きな人と出会ってしわせになりたいの…あなたのことは嫌いじゃない…でも好きでもない」
心の中でずっと思っていたことを吐き出す
あなたは自分勝手で時々優しくなる
私をもうこれ以上掻き回すのはやめて…
男は動かない
「何甘ったれたこと言ってんだ…お前に選択肢なんて最初からねぇんだよ、」
その強い口調に恐怖で涙が溢れる
彼は私に覆い被さる
「嫌っ…!いや…」
抵抗しても彼はとめない
この日私と彼は初めて身体的に繋がった
朝までずっと離してはくれなかった
泣き腫らした瞳は腫れている
疲れていてもさっきのことを思い出すと眠れない…怖い…
妊娠はしてるかもしれない
何度も行為はしたけれど最初だけ避妊して貰えなかった
今は朝の6時
まださっき眠ったばかりだから…
隣にいる男が起きないようにごっそり抜けようとするけど眠気か疲労か分からないが頭がクラクラするけど
まだ今なら病院へいけば妊娠は防げる
開かない目を頑張って開けて玄関の扉を開けようとしたら目の前には大男
通れないように監視までつけている
扉を占めるとしんどくてその場に座り込み横になる
やっぱり眠気には勝てないみたい
そのまま勝手に目が閉じて玄関で眠ってしまった
んん
揺れるここはどこ…
目を開けると男と目が合う
男に抱き抱えられてるからだ
車の中でブランケットを巻かれたまま抱き抱えられてるけど
私さっきまでバスローブだったはず
そう思い体を見るとワンピースを着せられていた
彼の胸の中なんて嫌だけど逃げるところなんてない
今はもうお昼なのだろうか
男の家の前に車が止まった
男は私を抱き抱えたまま歩く
私は顔が見えないようにブランケットで顔を隠す
部屋に着くと
ベッドに下ろされる
まだ泣きはらした目が痛い
ベッドの上から男を睨みつける
「…」
男は無言だ…
やっぱりこの男がは嫌いだ…
人の気持ちなんて本当にお構い無し
男はどこかへ行くのと
昨日の行為が蘇ってきてこわくなる
病院なんて活かしては貰えない
瞳からゆっくりと涙がこぼれ落ちる
あぁ…本当に私ってなんなんだろう
自分でも分からなくなる
辛い…
部屋に連れられると1人でソファに座る
少しして男が来たかと思いきや