.*・゚ .゚・*.若頭の狂愛.*・゚ .゚・*.
第3章
誘拐
ノックもせず、いつもより綺麗な格好をした雅さんが私の元へ来るとハンカチを私の口に当てた
そこからの記憶はない
目を開けるとコンクリート駐車場みたいなところに椅子に座らされ縛られている
彼女が起きたことに気付き私の目の前に来ると綺麗に微笑む
その裏には黒いオーラが漂っている
「あぁ…もう起きちゃったんだ」
「よく効いたわぁ永遠から貰ったあの薬」
誰…とわって…
「雅さん…なんでこんなこと…」
「いちいち聞くなよ!理由なんでわかってんだろ?」
いつもの彼女からは想像できないような言葉に恐怖で固まる
「あんたさぁ…ちょっと可愛いからって調子にのんなよ…」
私の髪の毛を思いっきり引っ張る
「なんでこんなこと…あの男が好きなら直接いいな…」
この日と…あの家以外でどこかで見たことが…
彼女は手を口に当ててほくそ笑む
「私は元枢の恋人…そして従兄弟あれ?もしかして今気づいた?ほかの女達が枢に近づかないように排除してきたのに…あんたは意図も簡単に彼を手に入れたフフっ」
「…」
あの男には従兄弟が沢山いるが、この人は連れられたパーティーで人目だけ見たことがある
今まで、何故気づかなかったのだろう
けど…思い出しても上品にしていてこんな風になるなんて想像なんて出来なかった……
女は私を覗き込むと頬を思いっきり手のひらで叩く
バチン!ッ…
音が響く
極道なだけあって力が強い
その拍子に座っていた椅子ごと一緒に私も倒れると
彼女は気づいてなくまた椅子を直しみぞおちを思いっきりグーで殴る
痛くて痛くて涙が出る
「私…なんでも言うこと聞くから…枢…からはなれるから…許して…」
「そうなの?じゃあさ目障りだから死んでくれない?」
その言葉にもう言葉なんてでない
彼女はその後も私に暴力を振るい続ける
もう訳が分からない
口の中が血の味で溢れる
あぁ…もう死んだ方がマシなのかも
わたしの人生
そう思い抵抗するのをやめて目を瞑る
「あれぇ?これでおわると思ったァ?」
彼女はそう言うと耳にスマホを当てる
「もしもし?あのさぁあんたたち何時になったら着くの?遅いんですけど…」
何…まだ誰か来るの?…
嫌っ…
椅子の裏で繋がれている縄をとこうとするけど全く取れなくて腕がヒリヒリする
「お待たせッス!」
男たちのごっつい5人組が私の方へ向かってくる
「遅いわァ…ほんと待ちくたびれてた」
男たちと目が合う
「うひょー…上物すぎだろ。ボコボコにされてるはずなのにこんなに綺麗で逆にセクシーなんですけど」
「まじ姉さんに感謝だわ…もう俺こんな可愛いことやれるなんて一生ないから楽しませてもらおっと」
それぞれが何を言っているのか理解したくなくて
思いっきり睨みつける
「へぇーそんな顔もできるんだァ…その威勢がどこまで続くか楽しみだなぁフフっ」
彼女の言葉に汗が止まらない
「私ももう帰るから、あんた達好きにしなさい」
その言葉を始めに男たちが私の周りに立ちはばかる
体を触られそうになり体を攀じる
「なぁこの縄邪魔じゃね?」
男が縄を外し緩んだ隙に逃げようとすると男に捕まり腕を片方ずつ2人の男に掴まれる
思いっきり振り切っても離れない
残りの3人が私の服を破り下着だけにされる
「いやぁーこれは本当上物」
「俺たちじゃ、もったいねぇ代物だぜ」
男が私の肩をぺろっと舐める
気持ちが悪い…
でも抵抗できなくて
男が私の体を触ろうとした瞬間