.*・゚ .゚・*.若頭の狂愛.*・゚ .゚・*.
1ヶ月
今日はもうこの家にいて1ヶ月以上がたとうとしていた日
彼がいつもとは違うスーツを着ていた
「永遠?今日は何しに…」
「いつも通り変わらねぇよ。そんな心配すんな」
彼と離ればなれになるような感じがして彼を後ろから抱きしめる
「ねぇ…どこに行くつもりなの…」
彼は私の彼の掴んである腰の腕を掴むとゆっくり外す
「ごめんな…」
そう言うと彼は私の方に振り返りおでこにキスをする
なんで…そんな悲しそうな顔するの…
嫌な気配がする…
「私も…行く…」
「やめとけ…お前は何もできやしねぇよここにいればいい」
「…永遠」
彼が玄関のドアを開けて進んでいく
「…永遠!すき…行かないで」
その言葉に彼の足が止まる
彼は振り返ると今まで見た事がないくらい優しくうれしそうに彼の八重歯を見せて笑う
けど彼は足をとめない
あれから2週間彼はかえってこない
ずっとかえってこない
2日間彼が家を開けたことがあった
でも彼は帰ってきた…
もしかしてだけど何か…
あの時だけスーツだった
彼がスーツを着て帰ってくる時だけ返り血だけじゃなくてどこかに怪我をしていた
考えてみるとおかしい…
枢が私の居場所が分からないはずだけど見つかるまでこんなに時間がかかるとは思えない
私はとわ以上に彼の怖さを知っているのだから
私は彼のスウェットの上を着て下はタイツを履き靴を履くと彼を探すために家を出る
こないだ連れて行ってもらった病院への道をタクシーでは知る
着くと女の人がいる
「いらっしゃい」
マスターが声をかけるとそのまま先へ進む
扉を開けると女の人が座っていた
「あなた…今までどこに…」
彼女はそう言うと私の肩を掴んで立ち上がると強く私を壁に打ち付ける
「…永遠は…ずっと帰ってこなくて…」
女の人は、ため息を着く…
「ごめんなさい…あなた何も知らないのね…永遠はずっと枢に監禁されているわ…」
「え、…」
その言葉に血の気が引く
私は直ぐに枢の家へ行こうと扉を出ようとすると腕を掴まれる
「離してください…早く行かないと…」
「あなたが行くことを永遠は望んでいないわ…」
「でも…それじゃ永遠が…離して!」
そう言うと彼女は手を離しその場に座ると
私は走りタクシーであの男の家まで行く
こんなに時間が長く感じたのは初めてだ
車をおりると久しぶりに私を見たからか組の人達が私を少し驚いた目で見るけど何も言わない
私は走ってあの部屋へ行く
バンッ…枢がいない…
色んな部屋を周り行ったことがない1番奥の部屋へ着くと何故か開かれたままの扉の先から下へ通じる地下室があった床にあった
通ろうとすると監視役の男が戻ってきたけれど私を止めようとはしない…
いつもなら絶対に止めるのに…なんで…やっぱりなにか…
不安が的中する…
下に降りていくとコンクリートの空間が広がる
床に何かが叩き疲れている鉄のような音がする
私は走って行くと目の前には広い地下室がありその真ん中で永遠がコンクリートに腕と足を押さえつけられ吊るされていた顔は見えないけれど彼だとすぐわかる…
「永遠…!」
男たちは色々な器具を持っている
永遠の体は傷だらけで血だらけだ
彼はもう意識なんてない…
私が降りてきたところから足音がして振り返る
その足音に恐怖を覚える
振り向くと一生会いたくないはずであった彼がいた
「枢…」
「真白…お前…」
「枢…!こんなことやめてよ!お願い!」
「はぁ?…どうしてお前があいつを助けようとすんだ?」
「お願い…もうっ…やめて」
「あぁ…もう目障り」
「…嫌ーッ…!やめて…」
助けに行こうとする私を男は私を腕でがっちり捕まえて離れないように後ろからつかむ
「_嫌っ離して!」
枢が男達に目で合図すると男たちがパイプなどを取り腹を殴った
その上にバケツの水をかける
枢が一旦男たちを退散させるように言うと彼らはニタニタ笑いながら壁に整列する
気持ちが悪い…
「枢…お願いだから…助けてあげて…」
「なんで俺がそんなこと…お願いすんならお前も俺の願いに答えるべきだろ」
「っ……!」
今までの彼との日常を思い出す
「私があなたに何をしたって言うの…ちゃんとそばにいたじゃない…」
「でも…お前はあの女に連れられたとしても俺よりこいつを選んだ…」
でも…枢がっ…