.*・゚ .゚・*.若頭の狂愛.*・゚ .゚・*.

高校卒業






高校卒業の今日




友達と最後の挨拶をしてから校門の前で楓と写真を撮る





今までのことは全ては楓に話せてはいない…






私の決心がまだついてないから






軽く話せるような話でもなくて






楓は私が話すまで待つと言ってくれたけど





卒業までは時間が少なすぎて難しかった






楓は卒業後ゆうくんと一緒の海外の大学で勉強してまた日本に帰ってくるみたい






寂しくなる





「真白…っ」





彼女が私に抱きつく






私も腕を後ろに回して抱き返す






あぁ…もう卒業なのかと周りの人達を見て感じる






「優!」




楓の声に彼が爽やかな笑顔で振り向くと快く彼女のスマホを手に取ると写真を撮ってくれる







最後に一緒に写真を撮ると「また連絡するね!」







うるうるの瞳で私まで涙が出てくる






もう一度抱きつく






あぁ離れたくない






抱きついていると優くんと目が合う







「優くんもまた会おうね!」






「そうだな」






私は黒い車が視線に入り彼女から離れる






「じゃあね楓…優くん!」





「ましろ!絶対連絡するから…」






そう言うと彼女たちと別れる






黒い車の前で彼が立つと周りから一心と視線を浴びている男に私は向かう






「枢…」






「卒業おめでとう」





大きな綺麗な花束を私に差し出す





「ありがとう」





素直に喜んで花束を胸にだく






車に乗り込むと男はこの日のために予約したであろうホテルへ私を連れていく





男と長い時間過ごしていたから今では少しの表情の変化でもわかるようになる





今日は機嫌がいい…とても





ホテルのスイートルームに入ると男は私に熱い視線を向ける






なぜなら今日は避妊しない日であるから






男と約束した






半年前に卒業するまでは赤ちゃんは作りたくないと





学校は卒業したいと






男が私を学校に行かせないようにしようとしてきたから






それだけは嫌だった






今の時間を大切にしたかったから






男は守ってくれた







だから私も…




約束を守らないといけない…






でもそれも今日で終わり…





男は私を抱き上げると甘いキスの雨を降らせる






そのまま制服の服を脱がせる





「っ…枢…お風呂に…」






「そんなのいらない」





そう言うと彼は私を愛でるように沢山キスをすると







今まで見た事がないくらい彼の視線が熱い






あぁ…この表情でわかる






私を孕ませようとしている






男は私に襲い掛かる






激しくて意識がいつ飛んだのかも分からないくらい激しく愛された






ホテルに2日間泊まると結婚式披露宴兼結婚式がここのホテルの広間で盛大に行われた






その中には学生時代の友人たちもいて少し恥ずかしかったけれど幸せに感じた






みんなとても綺麗だと褒めてくれた






男はお偉いさんに囲まれている






みんなの前で挨拶をして誓のキスは彼にお願いしてほっぺにしてもらうはずが






濃厚なキスをされてすごく恥ずかしかったけれど






この人以上に私を愛する人がいるかと言われたらいないと思わされる






披露宴と結婚式が終わると彼は急ぎ足で私を部屋に連れ出す







ほかの人たちはまだ夜を楽しんでいる






彼は私を部屋のベッドで押し倒す





私と自分の指にはめられている手を恋人繋ぎで男は見つめる






「やっと…俺のものに…」






そうだよ…あなたが思うようになった。





「ねぇ…枢…なんでそんなに私のことが好きなの…」






「欲しいと思うのに理由なんてねぇよ…」







彼は私の首元に吸い付く






彼はこの日はいつもどうりではなかった






狂ったように私を求めて離してくれない






意識が飛びそうになると優しくされて何度も何度も激しくされてその繰り返しにもう人間ではなく動物になったような気分になる



いつものように激しくしてよ…





こんな日に限って優しくしないで…





あなたからの優しさなんて…私には酷でしかないから…





胸が痛くなる…




「枢…もうおかしくなるよ…」






「俺は、もともと狂ってるんだよ…いつからだろう…今まで欲しいものは、すぐに手にに入れて来た。狂ったように…お前は俺を受け入れてくれるか?」






初めて男が私に弱音を吐く






その表情が悲しそうで今にも壊れそうな男を抱きしめる






あぁこの人も私と同じだ…




確実なものなんて…




欲しいものなんてなんでも奪わないと手に入らない…





優しさが悪になる時もある






男は私以上に小さい頃から極道の教育を強制させられてきた




意識が飛んで気を失いそうになると何度も強く求めてくる





長男で男なのだから





あぁ…誰も責められない…





あの時永遠が最後に私に彼等を攻撃しないでという気持ちがようやく分かった







争いなんて終わりなんて来ない…






復讐も終わりなんて来ない…




ずっと続いていく







あぁ…



この世は醜くて本当に綺麗だ






その後の記憶はもうない…






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