貴女と世界を壊したい

初めての恋？

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あれから3日経った日の昼下がり。また私は千紘とパソコンを片手に学内のカフェでケーキをつまんでいた。



ここ3日ずっとあの子のことを考えては落ち着かない気持ちになったりして疲れてた私は、現実逃避の意味でも千紘の恋バナを聞く気満々。



前回言い逃げしたこともあってか、千紘は｢まだそんなに話すことないんだよね｣と言いながらも、案外すんなりと話してくれた。



というか、本当は言いたくてたまらなかったんだと思う。



新歓の先輩がかっこよかったこと、やっぱり大学生は大人らしいこと、お酒を早く飲んでみたいこと。

男女の距離が近く感じたこと、みんなそれが当然みたいな顔をしていたこと。



大学1年生は、私たちにとって特別だ。


新しい世界。新しい人間関係。新しいルール。



全部が新しくてキラキラして見えて、自分はようやく子供じゃなくなったんだって言いふらしたくなる。

この独特のソワソワ感を、高校を共にした私たちは同じ温度で味わっている。