あふれるほどの愛と涙を、キミに。
わたしは、寄り道する時にいつも行くファンシーショップに向かった。
そこのファンシーショップで、わたしは決まって少し奥の方へ行く。
奥には、ずらりと並んだ小さくてふわふわしていて、まるで本物のような毛並みをした犬のぬいぐるみ達。
「可愛いっ……」
やっぱり、犬って可愛いな。
わたしが小さな頃から、こんなにも犬が好きなのことから、お父さんに「お父さんが犬アレルギーでごめんな」って謝られたことはあったけれど、わたしは飼えなくて少しがっかりはしたけれど、思ったより悲しい気持ちにはならなかった。
犬を飼えなかったとしても、全くもって犬と関われないわけじゃないし、小さい頃はよくクリスマスプレゼントや誕生日プレゼントでお父さんやお母さんは犬のぬいぐるみや犬をモチーフにしたグッズを買ってくれた。
「岡崎……? 岡崎じゃないか?」