あふれるほどの愛と涙を、キミに。

「アッ!」



学校に入ってからも、この症状は治まらない。

治まるのは、寝ている時だけだ。



「また叫んだよ」



「いっつもいっつも叫ぶよねえ」



「ね、うるさい」



後ろから聞こえる声に、わたしはグッと下を向いた。


何も言えない。
何も言い返せない。




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