どうにもこうにも~出会い編~
1週間おきに行われる水曜のゼミが憂鬱だった。ゼミでは、指導教員の研究室でゼミ生が集まって各自の卒論についての進捗状況を発表したり互いの卒論内容に対して意見を出し合ったりしている。
卒論のことなんてまだ考えたくなかった。今は就活の方を優先したい。
卒論なんて夏休みが明けたあとでいい。先生にはそんな悠長なこと言ってる場合じゃないと言われたが、私にはふたつの大事業を同時に行うなんてのは無理だと分かっている。
それにバイトもして就活費を稼がないと。今は就活で忙しいと言っている割には、1日6時間、週4日と、少々多めに入れてもらっている。早く進路を決めて腰を落ち着かせたいものである。
ぼんやりと他のゼミ生の卒論の構想を聞きながら、私の思考はどこかをさまよっていた。
大学生活4年目にもなると、あらゆることがだいぶ落ち着いてきて、後輩たちが別世界に住む住人のように感じられる。
卒論のことなんてまだ考えたくなかった。今は就活の方を優先したい。
卒論なんて夏休みが明けたあとでいい。先生にはそんな悠長なこと言ってる場合じゃないと言われたが、私にはふたつの大事業を同時に行うなんてのは無理だと分かっている。
それにバイトもして就活費を稼がないと。今は就活で忙しいと言っている割には、1日6時間、週4日と、少々多めに入れてもらっている。早く進路を決めて腰を落ち着かせたいものである。
ぼんやりと他のゼミ生の卒論の構想を聞きながら、私の思考はどこかをさまよっていた。
大学生活4年目にもなると、あらゆることがだいぶ落ち着いてきて、後輩たちが別世界に住む住人のように感じられる。