どうにもこうにも~出会い編~
土曜日は休日ということもあり、平日より客足が多い。
常連さんの何人かには、「今日はケイちゃん入ってないって聞いてたけどいたんだねぇ」と言われて「○○さんが来るって聞いたから入れてもらったんですよ~」と冗談を言ってみたりした。そうすると常連さんからは「嬉しいこと言ってくれるねぇ~。もう熱燗もう一本つけてもらっちゃおうかなぁ」なんて言ってくれた。
この日三宅先輩が事故に遭わなければ、今頃私は西島さんとどこか違う居酒屋で飲んでいたはずなのに…。
西島さんがうちのお店に来てくれるわけ…ないよねぇ…。
三宅先輩のことが憎くなった。三宅先輩が悪くないのはわかっている。
今日は少し早めに10時半くらいに上がらせてもらった。外に出ると涼しい風が頬を撫でた。駅へ向かおうと歩き出すと、誰かに呼び止められた。
「石原さん」
この声は…。
「西島さん!なんでここに?」
「実はあのあと、古い友人にご飯に誘われてさっきまでこの近くの料亭にいたんです。さっき別れたところなんですが、飲み直そうと思っていくらか缶ビールを買ったんですよね。もし石原さんがよければですけど、近くの公園で一緒に飲みませんか」
「はい、もちろんです!」
常連さんの何人かには、「今日はケイちゃん入ってないって聞いてたけどいたんだねぇ」と言われて「○○さんが来るって聞いたから入れてもらったんですよ~」と冗談を言ってみたりした。そうすると常連さんからは「嬉しいこと言ってくれるねぇ~。もう熱燗もう一本つけてもらっちゃおうかなぁ」なんて言ってくれた。
この日三宅先輩が事故に遭わなければ、今頃私は西島さんとどこか違う居酒屋で飲んでいたはずなのに…。
西島さんがうちのお店に来てくれるわけ…ないよねぇ…。
三宅先輩のことが憎くなった。三宅先輩が悪くないのはわかっている。
今日は少し早めに10時半くらいに上がらせてもらった。外に出ると涼しい風が頬を撫でた。駅へ向かおうと歩き出すと、誰かに呼び止められた。
「石原さん」
この声は…。
「西島さん!なんでここに?」
「実はあのあと、古い友人にご飯に誘われてさっきまでこの近くの料亭にいたんです。さっき別れたところなんですが、飲み直そうと思っていくらか缶ビールを買ったんですよね。もし石原さんがよければですけど、近くの公園で一緒に飲みませんか」
「はい、もちろんです!」