どうにもこうにも~出会い編~
「お詫びと言っては何ですが、今度ちゃんとしたところでご飯食べに行きませんか?次はお酒抜きで」

「はい。西島さんがよければ、ご一緒させてください」

「もちろんですよ。仕切り直しですね。私がお店を探しておきます。またあとで都合のいい日を教えてください」

「ありがとうございます。あとでメールします」

「はい。あ、マンション出て右に曲がって真っすぐ行ったらすぐ駅ですので」

「分かりました。ではまたあとで」



 西島さんの部屋を出た。エレベーター内のドア脇に並ぶボタンを見ると、このマンションは13階建てで、西島さんは9階に住んでいるらしいことがわかった。

西島さんはいいところに住んでいるんだな、と思った。


窓の外を見ると、まだ朝日が昇る途中だった。赤く燃える朝日が眩しくて目を細めた。

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