どうにもこうにも~出会い編~
別に石原さんとどうにかなりたいわけではない。一友人として、食事をするだけだ。
「ごめんなさい!遅くなりました!」
息を切らせて現れた石原さんは、勢いよく深々と頭を下げた。顔を上げると額に汗をにじませて肩で息をしていた。だいぶ急いできたのだろう。
「そんな急がなくてもよかったのに。女性を待つのは男の役目ですから」
「いや、西島さんに悪いと思って、急いできました。すいません、ほんとに」
「あなたはいい子ですね」
「遅刻したからいい子じゃないですよ」
「それもそうですね」
はは、とふたりで笑った。
「もう、暑くってたまらないです。ちょっと脱ぎます」
石原さんは俺の隣に座り、おもむろにカーディガンを脱ぎ出した。中は半袖のブラウスであることに驚いた。今日は暖かいとはいえ、半袖にはまだ早いと思ったからだ。これが若さなのか。彼女はカバンからハンカチを取り出してパタパタと顔を仰ぎ出した。
「少し落ち着いてから行きましょうか」
「いや、大丈夫ですよ!行きましょう!」
彼女は立ち上がり、にっこりと微笑んだ。
「ごめんなさい!遅くなりました!」
息を切らせて現れた石原さんは、勢いよく深々と頭を下げた。顔を上げると額に汗をにじませて肩で息をしていた。だいぶ急いできたのだろう。
「そんな急がなくてもよかったのに。女性を待つのは男の役目ですから」
「いや、西島さんに悪いと思って、急いできました。すいません、ほんとに」
「あなたはいい子ですね」
「遅刻したからいい子じゃないですよ」
「それもそうですね」
はは、とふたりで笑った。
「もう、暑くってたまらないです。ちょっと脱ぎます」
石原さんは俺の隣に座り、おもむろにカーディガンを脱ぎ出した。中は半袖のブラウスであることに驚いた。今日は暖かいとはいえ、半袖にはまだ早いと思ったからだ。これが若さなのか。彼女はカバンからハンカチを取り出してパタパタと顔を仰ぎ出した。
「少し落ち着いてから行きましょうか」
「いや、大丈夫ですよ!行きましょう!」
彼女は立ち上がり、にっこりと微笑んだ。