どうにもこうにも~出会い編~
私たちはイタリアンレストランを出て、近くにあるショッピングモールに内設している映画館へと向かった。レジに向かわずそのまま店を出たので、「支払いは?」と聞いたら私がトイレに行っている間に既に済ませていたらしい。とことんスマートなジェントルマンである。
「もし石原さんが嫌だったら断ってくれても全然構いませんが、大丈夫ですか?」
「全然大丈夫です!というか、まだもう少し一緒にいたいと思ったので、嬉しかったです」
私がそう言ったあとで少しの間ができた。ふと彼の顔を見上げると、少し動揺したように目を泳がせ、口元を手で覆い隠した。
「石原さんは、そういうことを躊躇なく言うんですね」
「変、でしたか?」
「いや変というか、そういうことを言われると、こんなおじさんでも勘違いしてしまいますよ」
彼の言わんとすることを察し、顔が火照り出し、耳まで熱くなってきた。
「あ、いや、他意はないので!!」
「わかってますよ」
思ったことをそのまま言ってしまうのは私の悪いクセだ。バカ正直というか…。「おじさんでも勘違いしてしまう」って、少しでもこんな小娘のことを女性として意識してくれているのだろうか。
「もし石原さんが嫌だったら断ってくれても全然構いませんが、大丈夫ですか?」
「全然大丈夫です!というか、まだもう少し一緒にいたいと思ったので、嬉しかったです」
私がそう言ったあとで少しの間ができた。ふと彼の顔を見上げると、少し動揺したように目を泳がせ、口元を手で覆い隠した。
「石原さんは、そういうことを躊躇なく言うんですね」
「変、でしたか?」
「いや変というか、そういうことを言われると、こんなおじさんでも勘違いしてしまいますよ」
彼の言わんとすることを察し、顔が火照り出し、耳まで熱くなってきた。
「あ、いや、他意はないので!!」
「わかってますよ」
思ったことをそのまま言ってしまうのは私の悪いクセだ。バカ正直というか…。「おじさんでも勘違いしてしまう」って、少しでもこんな小娘のことを女性として意識してくれているのだろうか。