どうにもこうにも~出会い編~
電車と痴漢
西島さんと最後に会ったあの日から何週間経っただろうか。そろそろ来てもおかしくないと思うのだけど。私がバイトの入ってないときに西島さんが来るかもしれないので、大将に彼の傘を預けて彼が来たときに渡すように頼んだが、いまだに店の隅に彼の傘が置いてあるので、西島さんはあれ以来一度もこの店を訪れていないようだった。
この数週間、何度か雨の日があった。彼は困っているんじゃないだろうか。
今日はいつもより早い時間に家を出た。授業はないのだけど、今日は午前中にゼミがあるのだ。ゼミ生全員が集まるゼミは、毎週水曜日に行われる。丁度通勤ラッシュの時間で人がもみくちゃになっている。久しぶりにこんな時間に出てきたので気分が落ち込む。駅員さんたちもご苦労なことだ。
ようやく電車に乗れてしばらくすると、お尻のあたりに温かい何かを感じた。
手で振り払おうとするとその何かはいなくなる。また少しするとお尻に温かいものが当たっている。
その何かは私のお尻をなで回してくる。
「!?」
この数週間、何度か雨の日があった。彼は困っているんじゃないだろうか。
今日はいつもより早い時間に家を出た。授業はないのだけど、今日は午前中にゼミがあるのだ。ゼミ生全員が集まるゼミは、毎週水曜日に行われる。丁度通勤ラッシュの時間で人がもみくちゃになっている。久しぶりにこんな時間に出てきたので気分が落ち込む。駅員さんたちもご苦労なことだ。
ようやく電車に乗れてしばらくすると、お尻のあたりに温かい何かを感じた。
手で振り払おうとするとその何かはいなくなる。また少しするとお尻に温かいものが当たっている。
その何かは私のお尻をなで回してくる。
「!?」