どうにもこうにも~出会い編~
 ドキッっとしたのも束の間、彼は野性的かつ不敵に微笑みながら私の上に覆いかぶさってきた。彼の顔がすぐ目の前だ。唇が触れるか触れないのところで彼は囁いた。

「嫌だったら言ってください」

「嫌じゃない、です…」

 言うや否や、首筋に柔らかな感触。耳にふっと息を吹きかけられ、ゾクゾクと電気が走る。

額、まぶた、鼻、頬とキスを落とし、唇と唇が軽く触れ合う。小鳥がついばむようなキス。触れては離れを繰り返し、なんだかよく分からない、と思っているうちに、口づけが次第に激しくなってくる。

触れては離れを繰り返し、なんだかよく分からない、と思っているうちに、口づけが次第に激しくなってくる。

「はっ…んん…」

 彼の大きく温かい右手がガウンの下に滑り込んで私の胸に触れる。ビクッと体が小さく跳ねる。指先で小さな突起を擦ったりつまんだりされる度に自分の意思とは無関係に体がビクビクと反応してしまう。

「ふっ…あぁっ、ん」

「私の胸を触ったからおあいこですよね」

 意地悪く囁く声は、私の反応を楽しんでいるかのように微かに笑っている。

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