追憶とノスタルジ
てとてとてとて
【てとてとてとて】



「おねぇちゃん、何でそんなに急ぐの」

「おにいちゃん、私は置いていかれたくないの」

「大丈夫だよ、僕がいるじゃん」

「やだ、ちゃんと追いかけなきゃ」

「駄目だよ、怒られちゃう」

「おにいちゃんの意気地なし!」

おにいちゃんは知らないんだ、

もう二度とお迎えが来ない事。

だから私たちが行かないと

もう二度とぱぱとままに会えないんだ。


「まって、おねぇちゃん、僕がいるよ」

おねぇちゃん、僕は知ってるよ。

ぱぱとままを追いかけちゃったら

おねぇちゃんとだって

会えなくなっちゃうかもしれないんだ。

そんなの、僕嫌だよ。

せめておねぇちゃんだけでもいてくれたら

僕はそれでいいんだ。

ずっと2人だったでしょう。

「嘘つき」
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