幼き狂気
ある日、
友人Aの家に遊びに行った時、
(もちろん彼もいた)
いい加減に彼からの暴力は慣れた。
つもりでいた。
が、どうしても
次はいつだろう、と、
身構えずにはいられなかった。
常に気を配り、彼の機嫌が変な方向に行かないように、全神経を使って、1分1秒一語一句、気を使っていた。。
だが、
彼「ん?お前…」
僕「…えっ?なっ、何?」
ここでも嫌な予感
彼「俺に恐怖感じてねぇ??」
その通りだが、えっなぜこのタイミングで聞いてくる?分からない。それでまた、怖い。なんなのだ一体。
僕「えっそんな事ないよ?全然?」
ここでまた嘘をつく…
恐らくこの時
僕の目は泳ぎまくり、声は震え、冷や汗を流しながら、だがしかしそれを悟られぬように耐えていた。
彼「嘘つくんじゃねぇよ。」
────バキッ!!!!
見えなかったが、
顔面に蹴りが飛んできたらしい。。
これもすっげえ痛い。
僕「ご、ごめんなさい…」
たまらず謝ってしまう。
コレも悪い癖だと思う。
彼「俺たち、友達だよな?友達に対して恐怖心もつって何なんだよ?ふざけんなよ?」
そう言いながら彼は僕の事を殴りはじめる。。
もう止まらない。
痛みを感じながら、
思っていた。
僕は…
いや…
彼は…
何だ??
何が…したい?
何を言っている?
めちゃくちゃだ。
恐怖心を抱くな?
じゃあコレは…?
なぜ、暴力を?
その…
お前が言う…(友達)へ向けて、
恐怖心を持たれたくない…と言っていたが、
なぜ?
殴る?
分からない…
分からない…
────それがまた、僕の中での彼への恐怖心を大きくしていった。