幼き狂気

ある日、

友人Aの家に遊びに行った時、
(もちろん彼もいた)


いい加減に彼からの暴力は慣れた。

つもりでいた。

が、どうしても
次はいつだろう、と、
身構えずにはいられなかった。
常に気を配り、彼の機嫌が変な方向に行かないように、全神経を使って、1分1秒一語一句、気を使っていた。。

だが、


彼「ん?お前…」


僕「…えっ?なっ、何?」

ここでも嫌な予感

彼「俺に恐怖感じてねぇ??」

その通りだが、えっなぜこのタイミングで聞いてくる?分からない。それでまた、怖い。なんなのだ一体。

僕「えっそんな事ないよ?全然?」

ここでまた嘘をつく…
恐らくこの時

僕の目は泳ぎまくり、声は震え、冷や汗を流しながら、だがしかしそれを悟られぬように耐えていた。


彼「嘘つくんじゃねぇよ。」


────バキッ!!!!


見えなかったが、
顔面に蹴りが飛んできたらしい。。
これもすっげえ痛い。

僕「ご、ごめんなさい…」

たまらず謝ってしまう。
コレも悪い癖だと思う。

彼「俺たち、友達だよな?友達に対して恐怖心もつって何なんだよ?ふざけんなよ?」

そう言いながら彼は僕の事を殴りはじめる。。

もう止まらない。



痛みを感じながら、
思っていた。

僕は…


いや…

彼は…


何だ??

何が…したい?


何を言っている?

めちゃくちゃだ。


恐怖心を抱くな?


じゃあコレは…?

なぜ、暴力を?


その…
お前が言う…(友達)へ向けて、

恐怖心を持たれたくない…と言っていたが、

なぜ?

殴る?


分からない…


分からない…



────それがまた、僕の中での彼への恐怖心を大きくしていった。
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop