幼き狂気
ある日曜日、
彼の家でAM9:00に待ち合わせをしていた時。
当然、皆は10分前には来ている…
遅れたら、なにがあるかわからないから…。
そんな中、
5分過ぎても来ない奴がいた…
それはY君だ。
彼は何度もY君に電話をしたが…出なかったようだ。
そこにいるメンバーは必死だ。(彼の機嫌をとるために…)
皆ハラハラしていた、
が、僕はとばっちりが来ることに心底怯えていた。。。。
ガラガラッ
Y君「ごめんっ!爆睡してた!ほんとにごめん!」
シンとしていた…
彼「電話、何回もしたんだけど」
Y君「ごめん…」
彼「まぁ、座れよ。」
おそるおそるY君は座った。
皆、少し安心していた。
その場で暴れるかとも思った彼がなぜか落ち着いていたからだ。
僕も、ホッとしていた
束の間、
──ガシャン!!!パリン!!!
ハッとした時には、Y君は窓ガラスを突き破り外に、
彼はその前に立っていた。
彼「お前、なめてるなぁ。5分遅刻だ。」
Y君は悶えながら、「ごめん…ごめん…」
そう言った…。。。
そして彼は言った。
彼「Yとお前、2人でふざけて、窓に突っ込んだんだよな?ん??」
ここでいう(お前)は、僕の事だ…。。。
なんてこった…。
うん…そうだね…。。
Yと2人で、やった事にした。
彼の親が帰って来た時に、2人で謝った。
「ふざけが過ぎてました。本当に申し訳ありませんでした。」
謝りながらも…
やはり僕には
彼が人間であるとは信じたくなかった…
良心という物が欠如している、
というよりは
人の血が流れているハズがない…
とまで
思った。。
そして多分
Yも同じことを思ったろう…と、
味方が1人居る(と思い込んでいた)事に少し、安心していた。
安心しながらも
自分という人間すら嫌に感じていた…。