幼き狂気
天国か地獄か現実か
何度も何度も試みようと思っていた事。
夜中こっそり
台所にある包丁を手に取り
自分の首元、腹、はたまた手首か、
どこが1番楽で、
痛みを感じずに
眠るように
すぐ逝けるか…。。
しかし怖くてどれも無理だった…。
もしくは。
〝彼〟の家に侵入し、
(彼の家は鍵がほぼかかってない。)
寝息を立てる
彼の
心臓に
包丁を
立てる、か、
最悪同居人に見つかろうとも、
〝彼〟さえいない未来が手に入るのなら
ムショ暮らしなんかむしろ歓迎だ。
なんて事を考える。
────毎晩それの繰り返しだ。
死ぬか、
殺すか、
だが、どちらも
出来なかったのが結果だ。
そしてまた、
永遠に続くであろう地獄の1日が
始まる。