キミに幸せの花束を

やっぱりこの人俺様だ…！


腕の中でじたばたする私なんか知らん顔でいつの間にか校門についていた。


そこには1台の車が停まっていて、何だか高そう…


車なんてよく分かんないけど…


ためらうことなく車のドアを開け私を抱えたまま車に乗った。


「あ、あの！どこ行くんですか？」


「あ？俺たちの倉庫に決まってんだろ」


そんな一般常識みたいに言われても…


ていうか、倉庫って昨日の人たちがいるなら瑞希もいるんじゃ…？


「私、本当に瑞希に会いたくないんです」


「それも嘘なんだろ？」


「嘘…なんかじゃ…」


図星をつかれて思わず目を逸らした。


その時、視界に大きな倉庫が映った。


もしかして着いちゃった…？


車が止まって降りた後も私を抱えたまま如月さんは歩き出した。


ガラガラﾂ


倉庫の扉を開けると中にはたくさんの男の子がいた。


皆カラフルな髪色をしていて目がチカチカするなぁ…


如月さんが入った瞬間、皆が挨拶をしだした。


やっぱり偉い人なのかな…


如月さんを見る目がキラキラしてる。


憧れっていうか、本当に尊敬してるって感じが伝わってくる。


そんなカラフルな人たちは私を見てすごい驚いた顔をしている。