キミに幸せの花束を
「総長!その女は…?」


ここの人たち女の子嫌いなのかな…


私を見る目が鋭く、警戒している感じが伝わってくる。


「あぁ…姫にする奴」


「へっ?」


姫?姫って何??


ていうかそんなこと聞いてない!


「そうなんすか…失礼しました」


そう言って男の子たちは私を見るのをやめてまた各々喋ったりしだした。


「き、如月さん!姫ってなんですかっ…?」


「とりあえず大人しくしてろ」


階段を登って着いたのは1つの部屋の前。


どうやら偉い人しか入れない部屋らしい…


ガチャッ


「あぁ…類おかえ…り?」


「えー!なんで恋莉ちゃんがいるの〜?!」


「なんで連れてきてんだよ類!」


「やっぱり恋莉ちゃん超可愛いね〜」


上から眼鏡さん、可愛い系の子、瑞希、金髪さんが私を見ていろいろ言ってきた。


ていうか金髪さんだけ何かおかしいような…?


私可愛くないし…


「コイツ姫にする」


「「「「はああああああ?!」」」」


「え、ちょっ…どういうこと?」


「話は後でするから待ってろ…直、香織さんを呼んでおけ」


眼鏡さん直-ナオ-っていうんだ…


「姉さんを…?分かった」


如月さんは混乱してる4人を放っておいて、さっきとは別の部屋に入った。



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