キミに幸せの花束を
side類
泣き疲れて俺の腕の中で眠る恋莉が愛おしくて仕方ない。
今は安心しきった表情でスヤスヤと規則正しい寝息をたてて眠っている。
「やっと俺を頼ってくれた…」
恋莉の栗色の柔らかい髪を撫でていると着信音が鳴っているのに気づいた。
俺じゃねぇし、恋莉だよな?
近くに落ちていた恋莉のスマホを見ると、どうやら電話の相手は佐伯 悠斗と言うらしい。
おびただしい数のメールと着信履歴が残っているし…相当な束縛野郎だな。
それより、佐伯 悠斗ってもしかして…
とりあえず直に調べてもらうしかない。
俺はそっと恋莉をベッドに寝かせて総長室を出た。
ーガチャッ
「あ、類〜!れーちゃん大丈夫なの〜?」
「あぁ…今は寝てる」
「まずは一安心だな〜」
「そうですね」
瑞希も何も言わないが安心したような表情をしている。
ずっと姉ちゃんを探してるって言ってたからな…
瑞希は3年前に出ていってしまった姉を探しながら、姉を守れるように強くなりたいと言って神竜に入ってきた。
今は幹部を任されるくらい強くなったが、恋莉はどういうことか3年前とは酷く変わってしまったらしい。
いつも笑っていて、誰よりも優しい人だったと悲しそうに呟いていた。
出会った時の恋莉はどこか冷たくて、突き放すような感じだった。
全てはさっきの佐伯 悠斗という男のせいなんだろうが…
「直、佐伯 悠斗について調べてくれ」
「佐伯 悠斗…?分かりました」
直は神竜の中でも1番ハッキングが得意だからな…
数十分たった頃、直のキーボードを打つ手が止まった。
「はぁ…やっと出ましたよ。これは少々厄介な奴ですね…」
泣き疲れて俺の腕の中で眠る恋莉が愛おしくて仕方ない。
今は安心しきった表情でスヤスヤと規則正しい寝息をたてて眠っている。
「やっと俺を頼ってくれた…」
恋莉の栗色の柔らかい髪を撫でていると着信音が鳴っているのに気づいた。
俺じゃねぇし、恋莉だよな?
近くに落ちていた恋莉のスマホを見ると、どうやら電話の相手は佐伯 悠斗と言うらしい。
おびただしい数のメールと着信履歴が残っているし…相当な束縛野郎だな。
それより、佐伯 悠斗ってもしかして…
とりあえず直に調べてもらうしかない。
俺はそっと恋莉をベッドに寝かせて総長室を出た。
ーガチャッ
「あ、類〜!れーちゃん大丈夫なの〜?」
「あぁ…今は寝てる」
「まずは一安心だな〜」
「そうですね」
瑞希も何も言わないが安心したような表情をしている。
ずっと姉ちゃんを探してるって言ってたからな…
瑞希は3年前に出ていってしまった姉を探しながら、姉を守れるように強くなりたいと言って神竜に入ってきた。
今は幹部を任されるくらい強くなったが、恋莉はどういうことか3年前とは酷く変わってしまったらしい。
いつも笑っていて、誰よりも優しい人だったと悲しそうに呟いていた。
出会った時の恋莉はどこか冷たくて、突き放すような感じだった。
全てはさっきの佐伯 悠斗という男のせいなんだろうが…
「直、佐伯 悠斗について調べてくれ」
「佐伯 悠斗…?分かりました」
直は神竜の中でも1番ハッキングが得意だからな…
数十分たった頃、直のキーボードを打つ手が止まった。
「はぁ…やっと出ましたよ。これは少々厄介な奴ですね…」