キミに幸せの花束を
ってそんなことより!


「あの…どちら様ですか??」


私がそう聞くと驚いたような顔をして固まってしまった…


あれ?私なんか失礼なことしちゃったかな…?!


1人でテンパっていたら可愛い系の男の子が叫んだ。


「えー!僕らのこと知らないのぉっ?!」


ぱちぱちと瞬きをする可愛い系の男の子はミルクティー色のふわふわした髪の毛と可愛い顔がお人形さんみたい。


「ごめんなさい…知らないです」


そう言うとまた驚いた顔をする。


朝も囲まれてたし、もしかして有名人なのかなぁ。


皆かっこいいからモデルさんとか…?


「僕たちは神龍-シンリュウ-という暴走族なんです」


黒髪で眼鏡をかけた敬語のイケメンさんは暴走族には見えないなぁ…


なんだか真面目って感じがする。


神龍って確か…全国No.1の正統派の暴走族だと悠斗さんが言っていた気がする。


悠斗さんはそこがすごく嫌いみたい。


どうしてかはよく分からないけど…


「そうなんですね」


「え…それだけ?」


それだけってどういうことだろう…


私は分からなくてまた首をかしげた。


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