エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 そうは意気込んでみたものの、こんなの無謀だって自分でも思う。

 それでも、窪塚が画像で脅してセフレにしたいって思ったくらい、こんなにも身体の相性がいい訳だし。

 それ故に、窪塚が我を忘れて暴走してしまうくらい、私のことを女として見てくれてるってことなんだから、可能性はゼロではないはず。

 さっきまであんなに気落ちしてたクセに、無自覚天然女ったらしの窪塚の気遣いのお陰で、ようやくヤル気を十二分に漲らせ、希望まで見いだし、今はセフレでしかない窪塚のことをなんとかして振り向かせてやるという、決意を固めていたところ。

 私のことを組み敷いたままだった窪塚がもう限界だったようで。

「わかったら再開するぞ。でないとソロソロきつい」

 余裕なさげな窪塚が切羽詰まったようにそう言ってくるなり、端正な顔を悩ましげに歪ませたかと思った刹那、いきなりツンと主張したままだった私の無防備な胸の先端に強い力でむしゃぶりつかれてしまっては、私にはもうどうすることもできない。

「あっ、ちょっ……待っーーあぁっ、やぁンッ!」

 ただただ窪塚の背中に必死になって腕を伸ばしてしがみつき、身悶えるような強烈な快感に抗い続けることしかできないでいる。

「……あぁっ、はぁン……ヤッ……んんぅ」

 その間も、欲情に支配された獣と化して、胸をねっとりと執拗に、唇と舌とで巧みに攻め立てつつも、もう片方の胸の膨らみを余裕なく手で鷲掴んでいやらしく揉みしだかれて。

 辺りに響き渡る、聞くに堪えないような淫猥な水音に紛れ、自分の放ったものとは思えないようなはしたない喘ぎ声を息も絶え絶えに繰り返し放つことしかできないでいる。
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