エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
そうこうしているうちに窪塚は、正面で私の胸の緩やかな曲線をあぶくを纏った両掌で優しく包み込んでいて、やわやわと厭らしい手つきで揉みしだきはじめてしまった。
「……はぁ……んぅ……やぁ……んッ!」
ただ洗ってくれていたさっきまでの手つきが官能的なものになったことで、窪塚の手に触れられているところから甘やかな痺れが生じ、口からは自分のモノとは思えないほど甘やかで悩ましい艶声が零れていく。
その艶声が甘さを増すたびに、窪塚の手の動きが攻め立てるようにして尚も追い立ててきて、徐々に痺れが強くなり、全身に微弱な電流でも流されている心地だ。
次第に身体からもくたり……と力が抜けて、正面の窪塚の逞しい腕に支えてもらっていないと立っていることさえままならない有様だ。
それでも窪塚は手の動きを緩めないどころか、あぶくにまみれた胸のささやかな膨らみの敏感な部分を探り当て、指の腹で捏ねくり始めた。
幾度も幾度も捏ねたり摘ままれたりされてるうち、熟れたように紅く艶めきぷっくりと主張し感度を高めるにつれ、下腹部の奥までが疼いてしまうのがどうにももどかしい。
ーー速くそこにも触れて欲しい。
いつしかそんなことを願っていて、それがまた、どうにも恥ずかしいったらなかった。
なにより、その一部始終を窪塚にじっと熱い眼差しで見据えられているから堪らない。