エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
「ちょっと逆上せそうになってただけだから平気だってば。けどもう待てない」
気づいたときには、窪塚の細身ながらにしなやかな筋肉が程よくついた、広くて逞しい胸にぎゅっとしがみつきつつそんなお強請りを繰り出してしまっていた。
それを聞いた瞬間、下腹部に押しつけられている窪塚の分身が存在感を鼓舞するように大きさを増したのを私が感じたときには、ハッと息を呑んだ様子の窪塚によって既に横抱きにされていて。
「ギャッ!?」
驚いた私がいつもの如く色気のない声を放って、落ちないように窪塚の首に必死にしがみついている間にも、シャワーで手早く泡を流し終えた窪塚はパウダールームへと向かい始め。
ドアを開けてすぐに、予め用意していた大きなバスタオルで私のことを優しく包むと、そのまま寝室へと向かって歩き出していた。
そうしてあっという間に辿り着いた寝室のベッドにそうっと優しく横たえられた私は、窪塚にすべてを委ねるため、そっと瞼を閉ざして、今か今かとその瞬間を待ち焦がれている。
ちなみに、汗を流すだけで、髪はお互い洗ってはいなかったので、乾かす必要はない。
後は思う存分、互いの愛を確かめあうだけ。
やがてベッドが緩やかにたわみ、身体が僅かに沈む感覚がして、いよいよなんだと思うと、胸がドクドクと苦しいくらいに高鳴って、今にもはち切れてしまいそうだ。