エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
反射的に開いた唇の僅かな隙から挿し入れてきた窪塚の熱い舌によって私の舌は奪うように絡め取られ、余すことなく蹂躙されて、やがて思考は蕩け、全身からもくたりと力が抜けていく。
「……ンッ……ふぅ……んぁッ」
窪塚との甘やかでそれでいて情熱的な熱いキスに酔いしれているうち、骨抜きにされふにゃってしまった私は、いつしかベッドに縫い止めるようにして横たえられていた。
そこへ覆い被さるようにして身体を重ね合わせてきた窪塚の節くれだった手指と甘やかなキスの嵐が、首筋や鎖骨、胸の膨らみにというように、全身の至る所を啄みながら這わされ降り注がれて、夥しい無数の紅い華を散らしていく。
「……ぁ……はぁッ……ふぅ……ンンッ」
窪塚の手指と唇と舌とが、滑らかな柔肌を這うたび、紅い華が色鮮やかに刻まれていくたびに、甘やかな痺れが愉悦となって全身を駆け抜け戦慄させる。
互いの溢れくる唾液が奏でる水音の響きわたるなか、窪塚から絶え間なく与えられる優しくも甘やかな攻め立てに、私は瞳を潤ませキスの合間に喘ぎつつ身をよじり、窪塚の首に必死になって縋っていることしかできないでいる。
そうして気づけば、愛撫により完全にふにゃった私の両足は押し開かれ、暴かれた場所には窪塚の顔が埋められているという、なんとも恥ずかしい格好にさせられていた。