エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 頭では恥ずかしいということは理解できている。

 けれどこれまでの愛撫とは比較にならないほどの甘やかで情熱的な攻め立てに、もはや抵抗を示すような余力など残ってはいない。

 それでもまだまだ足りないというように、窪塚ははしたない格好で身をよじる私の動きを封じるように、下肢を両腕で抱え込んだ状態で恥ずかしい場所に顔を埋めたままでいる。

 当然だがただ埋めているわけではない。

 窄めた舌先とざらついた舌の表面で愛でるようにして嬲っている。

 それだけでなく、重点的に愛でられていたことで、少し前に軽く高みへ追い上げられた私がビクンッと弓なりに仰け反り弛緩している間に、

「鈴のイキ顔メチャクチャ可愛い」

なんて嬉しそうに零し、今度は舌を充分に泥濘んだ恥ずかしい場所へと這わせていて。

 そうして熱くざらついた舌でじっくりと味わうようにして、浅いところばかりを攻め立て始めた。

「はぁ……ひゃッ、んんーーッ!?」

 軽くとはいえ、達したばかりでまだ余韻が残っている身体はすぐに快感を極めてしまう。

 それなのに、いつしか窪塚の左手が胸へと伸ばされ、膨らみをむんずと鷲掴んで捉えると、厭らしい手つきで揉みしだくのだ。

 敏感な部分を擦られることで、甘すぎる愉悦となって、私のことを尚も追い立ててくる。
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